あなたは東京オリンピックの競技種目のひとつであるトランポリンの大技に興味はありませんか?
その大技とはトリフィスです!
トリフィスはトランポリン競技において最高難易度を誇るものであり、成功すると一気に得点を伸ばすことができます!
今回はそのトリフィスについてご紹介します!
また日本代表として東京オリンピックに臨む森ひかるがトリフィスに挑戦していることを併せてお伝えします!
最後まで読み進めていただくと嬉しいです。
トランポリン競技について
最初に東京オリンピックの競技種目であるトランポリンについて説明します!
縦520cm、横305cmの面積を持つトランポリンを用いて行われ、空中で繰り出される演技の難易度や完成度などを競います。
また、トランポリン競技の選手たちは10回宙に舞い、技を披露する行為を2度行います(一般的に第1自由演技、第2自由演技と呼ばれます)。
第1自由演技では4つの指定種目を含む10種目を行い、第2自由演技では10種目の難度点を合計します。
そしてこの第1自由演技と第2自由演技の合計得点により、上位8名が決勝に進出します。
決勝戦では第1自由演技と第2自由演技の合計得点は考慮されず、再び8名全員が0点の状態からスタートし、10回宙に舞う自由演技を1度行います。
ただし、世界選手権では24名による準決勝で自由演技を1度だけ行って決勝進出者を決めるなど、方式は大会によって多少異なります。
トランポリン競技の採点方法は?
次にトランポリンの採点方法についてご紹介します!
トランポリンの採点は演技点(E得点)、難度点(D得点)、跳躍時間点(T得点)、そして水平移動点(H得点)と4種類に分かれており、これに加えてペナルティーによる減点枠が設けられています。
E得点は、各々の技に対する姿勢、こなし、安定感を審査した上で採点されるものであり、6名の審判(E審判員)によりどれだけ減点されるのか決められます。
この6名の審判にうち、2名は計測器を使用せず目視による移動審判を務めます。
残り4名が計測器による採点を行う場合、この4名のうち最多減点と最少減点をカットし、残り2名がつけた減点を合計します。
この作業を10度の種目(技)に対して行い、20点満点から差し引いたものが演技点となります。
D得点は、各々の技に対する回転数、捻り、姿勢によって算出されるものであり、2名の審判(D審判員)により採点が行われます。
回転に関しては、1/4回転で0.1点が加点され、これ以外にも1回転するごとに0.1点が加えられます。
捻りに関しては、1/2回で0.1点が加えられます。
そして姿勢に関しては、抱え型だと加点はありませんが、屈伸・伸身は1/1回転ごとに0.1点が加えられます。
例えば、後方2回宙返り (屈伸・伸身) を披露した場合、まず回転において0.1×8(1/4回転を8回)+0.1×2(1回転を2回していることによる加点)によって1点を得ます。
そして姿勢では屈伸・伸身ともに行ったため0.1×2=0.2点が加えられるという計算になります。
なお、3回宙返りでさらに0.1点の加点が与えられるなど、細かなルールも設けられています。
T得点は、演技を開始してから10種類の技を披露してトランポリンに着地するまでの時間を計測し、得点として加えるものです。
ただし、測定機がトランポリンベッドが沈んでいる間は計測がストップしているため、厳密に言えば選手が空中に浮いている時間を測っています。
そしてその空中に浮いている時間が1秒1点としてそのまま得点に反映されます。
H得点は、各々の技を披露した直後の着床位置によって決められた減点を合計し、10点満点から差し引いたものです。
トランポリンベッドの中央で着地した場合は減点はありませんが、中央から離れるにつれて0.1点、0.2点、0.3点と減点エリアが設けられています。
ペナルティーは、E得点やH得点における減点以外の減点枠を意味します。
具体的には選手が大会指定外の服装で臨んだ、演技中にコーチが選手に指示を出すといった行為がペナルティー枠の減点対象になります。
そしてE得点、D得点、T得点、H得点の合計からペナルティーによる減点を差し引いたものが選手の最終的な合計得点となり、この合計得点をもとに順位が決定されます。